青空ライン~君が居た青春~

*Ⅰ*愛されるわけがない。


***


「心咲、次は誰ー?」


「えっとねー、次はー、……あ、日向。」


「えっ、日向?!……微妙な番だな。」


……私達は、ステージがよく見える関係者席に並んで座っていた。

そんな会話を交わしていると、ステージ上には日向がスタンバイしていた。

日向のステージを見るの……何年ぶりだっけ……?
ずーっと一緒に立ってたから、3年ぶりくらいかな……。 

そして曲がかかる。
日向はいつもの笑顔で踊り出す。
日向、あんな風に踊ってたのか……。


「日向……。」


なんか日向……変わっちゃった……?
……そういえば日向の好きな人って聞いたことないな。





< 115 / 701 >

この作品をシェア

pagetop