青空ライン~君が居た青春~


「ねぇ美緒子……。」 


「なぁに?」


「日向の好きな人って……聞いたことある……?」


私はなぜか、そんなことを美緒子に聞いていた。


「……日向の好きな人は知ってるわよ。」


「えっ。」

 
「日向の好きな人はね……笑顔がとても似合う人で、しっかりしてるけどちょっと抜けてて……人に甘える事が大の苦手。」


「そ、なんだ……。」


日向に好きな人が居たなんて知らなかった……。
なんで教えてくれなかったの?
美緒子は知ってて……私が知らないなんて、そんなことあるわけないと思ってたのに……。





< 116 / 701 >

この作品をシェア

pagetop