青空ライン~君が居た青春~
美緒子って男が大嫌いだったっけ。
……でもなんでアイドルになったんだろ……?
女性アイドルは、男の人のファンも多いのに。
でもまぁ、いろいろ事情はあるよね。
「美緒子ー、そんな堅いこと言うなって。暑苦しいのはわかるけどー、男だからっていうのはよくないぜ?それは性的差別とも言う……」
そう陽太郎が言い終わる前に美緒子は、陽太郎のみぞおちに蹴りをいれた。
長い黒髪がなびき、綺麗で長い脚がすごい勢いで陽太郎のみぞおちにヒットするから、回りの人間はゾッとしていた。
「いってぇ……。」
……うわぁ、痛そう……。
……てか、陽太郎馬鹿でしょ。美緒子を怒らすなんてねー。
「まず陽太郎、私は暑苦しいのが嫌なのよ?その原因はたまたま男のあなたたちだったって言うだけなのだけれど、そんなのもわからないの?ちゃんと回りをみないのはパフォーマンスにも影響がでるからちゃんと回りをみて生活してよね。」