青空ライン~君が居た青春~


「それでね!今から練習があるからプロデュースしてほしいんだよ!」
   

はい?……無理無理!!
けろっとそんな無謀なことを言う浩輝くん。
プロデュースとかわかんないし!


「まあまぁ、そんな顔しないで!やってみると面白いからさ!」


目を輝かせて笑う優斗くん。
いやいやいやいやいや、無理ですって!


「お願い、波瑠にゃん……!」


浩輝くんは上目使い+涙目で私に迫る。
ううっ……そんな顔されたら断ることできないじゃないか……!

さすがアイドルだわ……!


「わかったよ~……。」


「波瑠にゃんありがと!」 


はぁー……。断れなかったよ。

今日の放課後、皆に会いに行こうと思ったのになぁ……。
会えるけどね?!早く会いたいんだよ!


「えっ、波瑠ちゃんがプロデュースしてくれるの?!やったぁー!」


優斗君も、素直で可愛いー……。
やばいね、この学院のアイドル科の生徒。



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