青空ライン~君が居た青春~
「波瑠ちゃーん!……ってその荷物、一人で運ぶの?!持つよ?!」
私をみつけて、笑顔で駆け寄ってきた優斗君だったけど、私が持っている荷物をみてびっくりしていた。
……浩輝君と走るの勝負してなかったの?
「ありがとー。浩輝君と勝負してなかったの?」
私はご好意に甘えて、テントを半分もってもらった。
「あー、勝負はしたんだけどねー、僕負けちゃったから、散歩してたんだよね!そしたら波瑠ちゃんが居たから走ってきた!」
どれだけ走ってきたんだろ……。
でも優斗君、全然息もあがってないんだよなぁ……。
「お、お疲れ様……。」
「あ、そうだ!遼君達が今、バーベキューの準備してるんだけど、もう皆ジュースとか飲んでるんだよ!波瑠ちゃんも早くテント運んで、飲みに行こう!」
……はや。
何勝手にジュースとか飲んでるんだ……。
「うんっ!」