青空ライン～君が居た青春～

｢皆は……何がしたいの……。｣


皆が何をするのが望んでいるのか、私は知りたかった。
……それを聞いたら、"解散"という考えにたどり着くことしかできないのはわかっていながら……。


｢……俺は……脚本家になりたい。……心咲はプロデューサーになりたい。……美緒子と陽太郎はモデル一本でやりたい。……蒼生は映画監督一本でやりたい。……直湖は海外に行く彼氏に付いていく。……大輝は俳優一本でやりたい。……そう言ってた。｣


ゆっくり、ゆっくりと話す日向をみるのはなぜか……辛かった。　
……皆、ほんとにしたいことが見つかったんだね……。

蒼生は映画監督を最年少ながら努めて……全国ロードショー級の映画をもう3本も監督を努めてるもんね……。

日向だって……昔から話を作るのがうまくて……昔からの夢だったもんね。

美緒子も陽太郎も大輝も……この頃その仕事に打ち込んで頑張ってたもんね……。

心咲だって……プロデューサーになりたくて、アイドルになったんだから……。

直湖はほんとに結婚だって考えてるし……私達が止めることはできない。

皆、その先が幸せなら……解散しても大丈夫な気がするなぁ……。