青空ライン~君が居た青春~
「とりあえず、當真先輩と遼先輩はユニット名を考えたそうです。"自分の意思じゃないのに親に辞めさせられた"あのひとつ上の先輩が、勇気を持てるようにと、その先輩に離れる自分達に勇気をもたらすユニット名をと。」
……っ……。
私は、りょーちゃんがどんな思いでstill king の活動をしてたのか……しらなかった。
なんだ、still kingってそんなに思い入れがあったんだ。
りょーちゃん、強がって「still kingは仕事だから」とか言ってたのに。
ほんとは……人一倍大好きなんでしょ……still kingが……。
「……それで、付けられたユニット名がstill kingなんです。"still"はいろんな意味がありますがひとつの意味に、"出会い"、"始まり"、"旅立ち"があるんです。これは當真先輩と遼先輩に直接聞いた話じゃないんですけど、遊佐先輩が、二人は新しい仲間と頂点をとりたいと、言っていたそうです。」
出会い……始まり……旅立ち……。
二人が少ない期間で学んだことなんだろうな……。
「still kingは、出会い、始まり、旅立ち、頂点……二人の気持ちが全部入ってるんです。だから……僕はstill kingが大好きなんです。still kingは頂点をとってみせるんです。」
そう言い放った柊くんの目は、なにかを決意したような、そんな目だった。
「うん……っ……。私も……全力でサポートするよ……。そんな話聞かされたら、余計にstill kingのプロデューサーで良かったなぁって思う……。」