青空ライン~君が居た青春~

階段があと2段と迫ったとき、私の視界はぐにゃりと歪む。

……やばい、落ちる……。

もう……どうにでもなれ……。


「……波瑠?!おいっ、しっかりしろ!」


そんな声が聞こえる。
……この声、りょーちゃんだ……。

私の、大好きな声……。

りょーちゃんは何があってもいろいろ助けてくれる……。


私はりょーちゃんに助けてもらって安心したのか、そこで意識を手放した。



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