青空ライン~君が居た青春~
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波瑠が倒れてから2日が経った夜。
俺はゆーちゃんとあるドラマのテレビを観ていた。
けっこうシリアスな話のドラマだったからか、お互い会話は少なかった。
そんなとき、ゆーちゃんが口を開いた。
「今日、波瑠ちゃんに会いにいったの?波瑠ちゃん、まだ熱が下がってないんでしょう?」
俺は気がかりだったことをゆーちゃんに言われた。
……会いに行けるわけないじゃん。
「……会いに行ってない。」
俺は素っ気なく答えると、ゆーちゃんがあまりにも大きなため息を吐いてから「馬鹿ねぇ……。」と言った。
なにが馬鹿ねぇ……だよ。
1年のくせに生意気なやつ。
……ただ芸歴だけはゆーちゃんと俺は同じだから仕方ないんだけど。
「一昨日波瑠ちゃんが倒れて意識が戻って波瑠ちゃんに好きですって言われて俺にはできねぇよって言ってたのは誰よ?」
!?
なんでそこまで知ってるんだよ?!
ていうか超細かいところまで知ってるし……。
あそこにいたのか……?