青空ライン~君が居た青春~
波瑠の部屋の前まで来た俺。
……はぁ、今から言うのか……。
それを考えると、ノックするのが後ろめたく感じる。
でも俺は意を決して覚悟を決めた。
「波瑠……入るぞ……?」
俺はノックして波瑠の部屋に入った。
波瑠は……寝てるか……。
俺の目の前には可愛い寝顔で寝ている波瑠が居る。
ほんと可愛いよなぁ……。
俺は波瑠の頭をそっと撫でた。
「ん……りょーちゃん……うっ……。」
え?
波瑠……起きたか?
波瑠の方を見ると、寝ていた。
……寝言か。
寝言で俺の名前が出てくるとか……どんな夢を見てるんだよ……ほんと可愛い奴。
「……りょーちゃん……お願い……香……さん……じゃなくて……私を……みて……。」
!!
香って……!
波瑠の方を見ると、目から涙が溢れていた。