青空ライン~君が居た青春~


「なんだその顔……ぷっ……波瑠、おもしれー。」


そうやって吹き出すりょーちゃん。
……なんだ、自分の勘違いだったのか。
 
私は少しほっとした。


「もー、笑わないでよっ!」


私はわざとらしく怒ると、りょーちゃんは「ごめんごめん」って言って笑った。


「じゃあ……俺の気持ち、受け取ってくれる?」


りょーちゃんは急に真剣な目で私に言った。
……りょーちゃん……。
私に好きな人がいてもいいのかな。
りょーちゃんの隣にいてもいいのかな。


「私……りょーちゃんに相応しくないよ?」


「なにいってんの、俺に相応しいんだけど?」


なにその上から目線。
……でもまぁ、りょーちゃんらしいかな。


「私……誰かの隣にいてもいいのかな?」

  




< 223 / 701 >

この作品をシェア

pagetop