青空ライン~君が居た青春~
***
1週間後。
私はステージ裏のパイプ椅子に腰かける。
そっと目を閉じると、いままでholy wayで過ごした日々を思い出す。
私がアメリカに行くとき……皆泣いてくれて、嬉しかったなぁ。
ずっと一緒だった日向とも、もう一緒にいることはないんだ。
日向は確か、学年首席で高校をとりあえず卒業するために勉強頑張るって言ってたっけ……。
「波瑠、本番まであと5分だぞ。」
後ろから声が聞こえて、振り向くと日向だった。
「あ、日向。もう5分かぁ。」
「あぁ。ていうか、star - meicar君達には言ったのか?解散すること。」
日向は私が気にかけていたことを聞いてきた。
……私が今、気にしてること言わなくてもいいじゃん……。
「……言ってない。」