青空ライン~君が居た青春~


「皆、今日のライブのチケット、どうせ取れなかったんでしょう?皆、いつも頑張ってるから特別にプレゼントしてあげるわ♪今日のライブはきっと伝説のライブになるわ……♪」


ライブ……?
誰のライブ?
僕らの頭の上にはてながいくつも浮かんだ。


「誰の……ですか?」


疑問に思った僕は、川村社長に聞いた。
そうすると川村社長は驚いた顔をして、


「聞いてないの?!」


と言った。
……そうは言われても知らないからなぁ。


「あの子言ってないのね……。」


と、意味深な言葉をポツリと呟く。
……あの子……?


「あの子らしいっちゃ、あの子らしいけど……ねぇ……。」


川村社長は小さなため息をつく。
川村社長は誰の話をいってるんだろう?
心当たりがない僕らは、不思議な顔をしながら顔を見合わせる。


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