青空ライン~君が居た青春~
僕は声がでなくて、隣で「優斗くん!どういうこと?!」と言って泣いている浩輝くんにはなにも言えなかった。
浩輝くんの隣に並んでいた祥也くんや琉生くんも茫然と立ち尽くしていて、ただただholy wayが解散するという事実を受け止められなかった。
「応援してくれたファンの皆さん……今までお世話になったスタッフさん……holy wayに関わってくださったすべての皆さん、本当にありがとうございましたっ……!」
『ありがとうございましたっ!』
ステージ上ではメンバー全員が泣いていて、会場全体が泣いている状況になった。
波瑠ちゃん、なんで僕らに言ってくれなかったんだろう……?
ずっと一人で抱え込んで……。
僕らに少しは頼ってほしかったよ……。
「……っ……最後に歌わせてくださいっ……!……聞いてください、メンバー全員で作った、君の場所……。」
そう波瑠ちゃんが言うと、バラードだと思われる曲が会場を包み込むように静かに流れ出した。