青空ライン～君が居た青春～

この人……エスパー？！
考えてること、当てられちゃったよ。


｢その理由は結花と貴司が、禁断の恋をしてしまったからなんだ。｣


禁断の……恋……？
お父さんとお母さんが……？


｢結花は当時、絶大な人気を誇るアイドルだった。そんなアイドルが、プロデューサーである貴司を好きになってしまった。……こんなこと、世間に許されるわけがない。｣


アイドルとプロデューサー……。
そんなの、今の私とりょーちゃんじゃないか……。　　　
りょーちゃんの事を考えると、胸が苦しくなる。


｢学院の方も、二人のことは目をつぶっていたが……ある日、二人のことが報道されてしまったんだ。世間に知れ渡って、学院の電話は常になりっぱなしだった。そして学院は、貴司に退学を迫った。｣


退……学……。
そんな……禁断の恋をしてしまったからって……退学なんて……。


｢貴司はわかりましたと言って、すぐにこの学院から出ていったよ。……その後、どうやって二人がまた出会ったのかはわからないがね？｣


｢そ……だったんですか……。｣


そっか……二人は結局結ばれてるんだ……。その証拠に、私が今いるんだから……。