青空ライン~君が居た青春~
「今ここで答えを出せとは言わないから、フェスが終わった次の日に言ってくれないか?もちろん、どのユニットでもいいぞ。」
どんどん話が進んでいくなか、一人置いていかれる私。
ちょっと……ちょっとまってよ。
フェスまでなんて、あと1週間に答えを出せなんて出来るわけない。
しかも、なんで今なの……?!
プロデューサーとしてちゃんとやってるつもりだったのに……。
「ちゃんとプロデュース、やってましたよ……?!」
「……君は合宿の時に体調を崩したんだろう?そんな君にユニット二つを掛け持ちさせることはできないよ。」
……っ……!
私はなにも言い返せなかった。
なにもかもその通りで。
体調管理ができてなかった、私の責任だ……。
「とりあえず、そういうことで考えておいてくれ。私は今から仕事があるから……今日は忙しい中、話を聞いてくれてどうもありがとう。」
そう言って藤條学院長は、部屋から出ていった。