青空ライン~君が居た青春~
俺はなにもできない自分に苛立って、ゆーちゃんにとにかく自分が認められるように聞いた。
「……波瑠ちゃん、合宿の時……倒れたでしょ?それが……学院長の耳にも入ってたらしくて。倒れるくらい無理してたなら、ひとつのユニットにしなきゃダメだ的な感じっぽいわ……。」
波瑠が倒れたのは……波瑠だけのせいじゃねぇだろ……!
そんなことだけで波瑠に……こんな究極の選択を迫るのはいくらなんでもおかしいだろっ……!
「そんなのっ……!言い訳にしかならねぇじゃねぇか……っ!」
俺はゆーちゃんに言っても意味のないことをぶつけた。
「今ここでアタシと言い争っても仕方ないでしょう……?!アタシ達にできることは……波瑠ちゃんがstill kingを選んでくれるのを祈るだけしかできないわよ……。」
祈るだけしかできない、とか……。
波瑠を楽にしてやることはできねぇのかよ……。