青空ライン~君が居た青春~


「りょーちゃんりょーちゃんっ♪波瑠ちゃんへのプレゼント、何にしたー?」


「なんでもいいでしょー?浩ちゃん、ちょっとうるさいんだけどー。」


「えー!教えてよー!波瑠ちゃんの彼氏なんだからー、何あげるか気になるじゃん!」


……その瞬間、僕は耳を疑ってしまった。
波瑠ちゃん、遼くんと付き合ってたの……?
そんなの、聞いてない……。
なんとなく、心のなかで二人は付き合ってるかもしれないっていうのはあったけど、でもまさか、そうだったなんて……。

二人は昔から仲が良くて……僕なんかが入れる隙間なんて無かったってことだよね……。


「あのねぇ……!はぁ……それ、答えになってないから。」

 
「お願いしますー、先輩~!」

 
「そこだけなんで先輩って呼ぶの。」


……波瑠ちゃんに言ってほしかったな、遼くんと付き合ってること。
僕なんかが波瑠ちゃんの隣にいることは無理でも、なんでも相談できる友達でありたかった……。   



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