青空ライン~君が居た青春~
「お、波瑠がきたぞ♪」
そう言って喜ぶ千晴先輩。
その言葉に、犬のようにはしゃぐ浩輝くん。
……どうやら、波瑠ちゃんがもうすぐで教室に来るらしい。
「じゃあ、皆クラッカーは持った?」
「「「いえっさー!」」」
と言って謎の返事をする皆。
僕が今からすることは、波瑠ちゃんの誕生日を祝うことだけじゃない。
今から波瑠ちゃんの背中を押さなきゃいけない。
……波瑠ちゃんにプロデューサーを降りてもらうことを言わなきゃいけない。
でも、波瑠ちゃんが充分誕生日会を楽しんでから言おうと思ってる。
……だから……だから、最後の一分一秒でも、波瑠ちゃんには僕らの"プロデューサー"として笑顔でいてほしいんだ。
……それが、僕が望むこと。