青空ライン~君が居た青春~
そんなことを思っていると、優くんが教室からベランダに出てきた。
「待たせてごめんね、波瑠ちゃん。」
って言って、さっきのりょーちゃんと同じような寂しそうな笑顔をみせた。
……なんで、優斗くんまで寂しそうな笑顔をみせるの。
「……波瑠ちゃん、今までほんとにありがとう……。僕ら、波瑠ちゃんが居なかったらここまでこれてなかった。」
私は優斗くんの言葉に、涙が出そうになった。
私だって、優斗くんや浩輝くん、祥也くんに琉生くんが居なかったらこの学校に馴染めることができなかったと思うもん……。
「だからこそ、波瑠ちゃんというプロデューサーに誰よりも依存していたのかもしれない。……ううん、波瑠ちゃんに選ばれないときが来るのが、一番恐かったんだろうな……。」
「優……斗、くん……?」
少し空の遠くを見つめながら話す優斗くんは、今、何を思いながら話しているのかがわからなくて。