青空ライン~君が居た青春~

私は最後まで、プロデューサーらしいことは全然できなかったかもしれないけど、star - meicarが大好きだからっ……。


「たとえプロデューサーを降りてもっ……私はstar - meicarの大ファンだからっ……!ずっと……応援してるっ……!」


私はそれを、伝えたかった。
これから皆はもっともっと、人気になって会うことも少なくなって、しゃべることもなくなる日がいつか来るだろうけど……でも、応援しているってことを。


「……っありが、とう……。……僕、教室に……戻るね……。明日頑張るね、波瑠ちゃん……。」


「うんっ……。」

  
そう言って優斗くんは、教室に入っていった。
私もプロデューサーとして、頑張らなきゃ……っ。
star - meicarは……もう前に進んでるんだ……っ。 
私も前に進まないでどうするの。
明日から気合いいれてプロデュースしなきゃ……っ。

私はそう思いながら、一人ベランダの隅で声を押し殺して泣いた。  



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