青空ライン~君が居た青春~
*Ⅱ*決意
***
13時30分。
慌ただしい野外ステージの舞台袖で、私はモニターの確認やリフトの確認をひととおりし終わった。
野外ステージの舞台上ではアイドルが華々しく踊って歌っている。
「おーい、神里ー。」
「直山先生。おはようございます。」
そんなとき、直山先生が舞台袖の入口に顔を出した。
「おはよう。もう確認し終わったようだな。もうすぐ14番目のユニットが舞台袖に来るから、その準備をしておいてくれ。」
「はい。」
14番目のユニット……もう3分の2まで終わっているのか……。
「それが終わったらー、15時まで休憩な。」
「わかりました。」
なにしよっかな。
たまには読書でもいいし……屋台を回ってもいいかなっ。