青空ライン~君が居た青春~
「あっ、あのねー、皆に差し入れを買ってきたんだよね♪……はいっ、これ!」
私は手いっぱいの袋から蜂蜜付けレモン果汁入りドリンクと、西園寺まんじゅうを出した。
「あ、でもまんじゅうは消化に悪いから、今食べろとは言わないから!」
まんじゅうは消化に悪いから、本番前にお腹壊したりしたら大変だしね。
「えー……でも今食べてもいいってことだよね?」
浩輝くんが目の前にあるまんじゅうを見ながら言う。
そんなに食べたいのかなー……?
「いいけど……本番前だよ?大丈夫?」
「大丈夫!」
浩輝くんはきらきらしている笑顔で、私が持っていたまんじゅうを受けとる。