青空ライン~君が居た青春~
私はきっと、明日からはstill king専属のプロデューサーになって、忙しくなるんだろうな。
専属プロデューサーっていうのは、ほんとうにそのユニットだけをプロデュースするための枠。
掛け持ちしていた今までの私より、専属になる私の方が忙しくなる……ということは以前、直山先生から聞いた。
専属プロデューサーは、マネージャーの仕事もやらなきゃならないと。
……昔ある人気ユニットのプロデューサーをやっていた人は、人気だったため、ほとんど学校に行けなかったらしい。
私で言う、star - meicarの皆と会う機会はほとんど無くなる……ということ。
ほんとうにこの道を選んでよかったのか。
star - meicarから離れることの辛さなんて、考えるだけで辛いのに。
ほんとうに、プロデューサーを選んだ私は、間違ってなかったのか。
誰か……教えて……。
「誰か私に……この道を選んで"正解"って言ってよ……。」
私の涙にまじった虚しい声は、広い廊下に静かに響いた。