青空ライン~君が居た青春~

それがまた、僕の涙を誘った。


「うぅっ……二人して泣かないでよ……っ。俺、今日は泣かないって決めてたのに……っ。」


「俺も泣かないと決めていたが……涙は出るものなんだな……。」


いつのまにか浩輝くんと祥也くんまで泣いていて。
……普通じゃおかしいよ、こんな状況。
いつも笑い声が絶えないレッスン室の真ん中で男四人、声をあげて泣くなんて。


「波瑠にゃんとしゃべることがなくなるのはやだよ……!」


浩輝くんはそう言って、どんどん溢れてくる涙を拭った。


「僕はっ……波瑠ちゃんのために何もできないことが辛いよ……っ。波瑠ちゃん、さっきだって泣きそうだったし……っ!」


「……?!波瑠、泣いてたのか……?」


僕の言葉に、驚く3人。
皆は気づかなかったんだ……。



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