青空ライン~君が居た青春~
「あと、波瑠。」
「ん?」
「食べる前に、日向が話したいことあるらしいぜ。」
陽太郎が食堂の前の廊下で待ってるというのをジェスチャーで私に教えた。
日向が?
何の話だろう。
でも、陽太郎が真剣な顔をしてるってことは真面目な話なんだろう。
「……わかった。」
私は日向の元へ駆け寄った。
「日向。なんの話?」
いつもならふざけて笑っている日向だけど、なぜか真剣な顔で話し出した。
「あー……、あのさ……なんでstar - meicar のメンバーには笑えてるんだ?俺達でさえ、お前に笑ってもらえるように苦労したのにさ……。」
日向は表情ひとつ変えずに言う。
え……私、笑えてる……?
star - meicar の皆の前では……?
「作り笑いとかじゃなくて、心から波瑠は笑ってる。今日、なにがあったんだ?」
今日……皆とあって……話して……私達のファンって事を知って……。
……特にないよね……?
……ううん、きっと皆はきらきらしてたから……なにも知らないから、普通に接してくれて……私、嬉しかった……。