青空ライン~君が居た青春~


「波瑠ちゃんがっ……、今までstarーmeicarのためにしてくれたことをこれからどうやって生かしていけばいいのかわかんないっ。明日からプロデューサーはいなくなって、きっと僕たちは前みたいになるかもしれない……っ。」


僕は無意識のうちにいろんな思いをぶちまけていた。
僕たちは気づくのが遅かったみたい。
波瑠ちゃんは僕たちの手をずっと握っていてくれてたんだと。
ずっと、先頭で手を引っ張っていてくれたんだと……。


「それはないっ……!」


そう思っていると、いきなり琉生くんは大声で言う。

……琉生くん……?


「俺達はまだまだ、波瑠の手を……いや、プロデューサーの手を借りなきゃ進めない鳥の雛かもしれない。けど……っ、今まで波瑠がしてくれたことがあるから、それだけで前とは違うんだ……だから、少しでも俺達は進めるんじゃないか……っ?」


琉生くんは普段見せないような真剣な表情で、僕たちに言った。




< 330 / 701 >

この作品をシェア

pagetop