青空ライン~君が居た青春~
僕たちはまだまだ幼くて、右も左もわからないアイドルだけど。
波瑠ちゃんに、〈ありがとう〉ぐらいは伝えられる。
今まで波瑠ちゃんと築いてきたstar - meicar というユニットを……、僕たちだけでもっともっと、育てていかないとだめだ。
「今からのステージは、波瑠にゃんと築いてきたものの最終形態だ♪それを思う存分発揮することが、波瑠にゃんにできるお礼だっ♪」
「おう。」
「あぁ。」
「そうだね!」
僕たちは大きな声で誓い合った。
波瑠ちゃんに感謝の気持ちでいっぱいだから。
「よーし!行くぞー♪」
僕たちはそのまま、野外ステージ裏へと足を進めた。
時計は17時を指したとき、僕らのステージが始まる……。