青空ライン~君が居た青春~
私はとりあえず、近くにあった古ぼけた木のベンチに腰かける。
そして私は、顔を手で覆う。
「なんで、止まらないのっ、涙……。」
こんなんじゃ、皆に笑顔で「お疲れ様」って言えないじゃん、「ありがとう」って言えないじゃん……。
「……それはそれだけstar - meicarと過ごした時間が充実してたってことでしょ。」
私の頭の真上から、私の大好きで、一番大切な人の声が聞こえる。
私はゆっくりと、手で覆っていたのを外して、顔を上げた。
「りょーちゃん……。なんで、ここにいるの。」
なんで、りょーちゃんがここにいるんだろう……。
こんな姿、見られたくないのに。
第一、りょーちゃんは私がstar - meicarのプロデューサーを降りることを知らないわけだし……。
そう思ったけど、でも、りょーちゃんに会いたかった。
「はぁ、馬鹿じゃない?俺は波瑠を探しに来たんだけど。ずっと、ここにいたわけじゃない。」