青空ライン~君が居た青春~
そうりょーちゃんが言ったとたん、私は今日のステージのことかなって思った。
りょーちゃんはほんとうに大事なことじゃない限り、人を自ら探すような人じゃない。
「ステージのこと?なんか不備でもあった?あっ、それか立ち位置を変更するの?」
私は一人でりょーちゃんに質問攻めしていると、ポカッとりょーちゃんが持っていたステージの企画書で私の頭を叩いた。
……普通に痛いよ!
「馬鹿。そんなことじゃないよ。」
「へ?」
「俺聞いたんだよね、ゆーちゃんから。」
ゆーちゃんからって……別にゆーちゃんに言ってることはりょーちゃんにも言ってる気がするんだけどな。
「star - meicarのプロデューサー、降りるんでしょ、学院長に言われて。」
りょーちゃんが放った言葉はあまりにも私にとって想定外で。
なんでゆーちゃんが知ってるのかっていうよりも、りょーちゃんが知っているってことはstill kingとstar - meicarを選べっていう話も知ってるっていうこと。それをりょーちゃんがどう思っているのかがどうも気になる私。