青空ライン~君が居た青春~


「言っとくけどねぇ、俺は波瑠の彼氏なんだけど?まだ付き合って1週間しか経ってない……けど、波瑠のことは小さい頃から知ってるからなんでもわかるんだけど?……そんな俺に隠し事なんてできるはずないでしょ。」
  

そう言ってりょーちゃんは優しく微笑んで私の頭を撫でる。
  
"波瑠の彼氏"か……確か合宿でりょーちゃんに好きって言ってもらったんだっけ……////
(←最近いろいろありすぎて付き合ってることを忘れていた超失礼な子)


「そ、だよね……。」


「still kingとstar - meicarを選べ、なんて波瑠には辛い話だよなぁ。よく頑張ったな……波瑠……。なにもできなくて……ごめん……。」


そう言ってりょーちゃんは私をそっと抱き締める。
りょーちゃんは温かくて、自分の背中にあるりょーちゃんの手は、すごく優しかった。
りょーちゃんが「頑張ったな」って言ってくれたのはいつぶりなんだろう。

でも……りょーちゃんがこうやってずっとそばに居てくれるだけでなんでこんなにも
幸せで落ち着くんだろう……。



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