青空ライン~君が居た青春~


「なら、行くしかないでしょ。俺がずっとそばにいてあげるから。」


「……うん、ありがとう。」


りょーちゃんがそばに居てくれるなら、きっと怖いものはなにもないんだろうな、と思う。
今りょーちゃんと繋いでいる手から、すごく安心できるから……。


「ん、じゃあ走るよ。」


え?!
りょーちゃんは当たり前という顔をして、走り出した。
私はりょーちゃんの手を離さないようにするのがやっとだった。


「辛かったら、皆の前でも泣いてもいいんだからな?」


りょーちゃんは前を向いて走りながら、後ろにいる私に言った。
……りょーちゃん……。
ありがとう……。

私は心のなかでりょーちゃんの背中に向かってお礼を言って、りょーちゃんの手をぎゅっと握った。
そうすると、りょーちゃんは優しく握り返してくれたんだ……。



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