青空ライン~君が居た青春~

ステージからステージ裏へと続く階段の音がカン、カン、カン……と徐々に大きくなる。

そして、皆が階段を降りきったとき、私は皆に「お疲れ様……っ!」と言った。


「私、観たよ……っ、皆のパフォーマンス……!ド素人のプロデューサーの私が言った意見、全部完璧だった……っ。すごかったよ……っ、ほんとに……!」

 
「波瑠……。」


「波瑠にゃんー……っ!!」


「波瑠ちゃ、ん……。」


「波瑠……っ。」


皆は泣きながら私の話を聞いてくれた。
なんで、皆泣いてるの……。
私は皆が泣いている理由がわからなくて。
……まさか、私がプロデューサーでよかったって思ってくれてるのかな……。
そんな、ありえないのない理由を考える私。
皆が私がプロデューサーでよかったって思っていてほしい、なんて思えるはずがない。
私は皆を最後までちゃんとプロデュースできなかった裏切り者だから……。




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