青空ライン~君が居た青春~
「えーっとまず、明日くる転校生の名前は……、藤宮由実、高校一年だ。」
「はぁ。」
"藤宮由実"か……。
どんな子なんだろう……。
というか、なんでプロデューサー科を受けたんだろう……?
「藤宮のクラスはB組になる予定だ。んで、ここからが本題だが……多分神里も予想はしているだろうが、プロデュースするユニットは、star - meicarになった。」
「……はい。」
やっぱり、ね……。
「あと、藤宮はプロデューサーとしてド素人だ。神里はアイドルとしての知識は最初からあったが……藤宮は違う。いろいろ見てやってくれ。」
「……わかりました。」
いろいろ見てやってくれって……なにを見るわけ?
藤宮さんは、star - meicarのプロデューサーをちゃんとしてくれるかな。
ちゃんとしてくれなくてもいいから……皆の助けになってほしいな。
「あ。あと。」
「はい?」
直山先生はなにかを思い出したような顔をした。