青空ライン~君が居た青春~
「う、うぅ……波瑠ぜんばい゙……!」
「え?!ちょ、柊くん、そんなに泣かないで?!」
さっきまでポカーンとしていた柊くんが、たったの数秒で泣き顔に変わっていた。
「柊くん……アタシも泣いちゃうわ……。」
と言って静かに涙を流すゆーちゃん。
「なぁに泣いちゃってるんだよ?……あーあもう……泣き止んでくれない?」
そう言ってりょーちゃんはそっぽを向く。
……素直じゃないんだから。
そう思っているとりょーちゃんは「トイレ行ってくる」と言って、部屋から出ていった。
「もぉー、りょーちゃんったら素直じゃないんだから~。」
「ほんと、こういうときぐらい皆の前で泣いてもいいのにさぁ。」
ゆーちゃんと彼方くんは呆れた顔をしていた。
……でも、りょーちゃんの気持ちをちゃんとわかっているように、優しくりょーちゃんが出ていったドアの方を見ていた。