青空ライン~君が居た青春~
「波瑠ちゃん、りょーちゃんの様子……見てきてくれない?」
「え?」
「きっと一人で泣いてると思うから……、一緒にいてあげて?」
そう言うゆーちゃんはすごく優しい目をしていて、私はこの関係がすごくいいなって思った。
ちゃんとお互いをわかっているからこそ、こんないいユニットになれるんだなぁって。
「……わかった。行ってくるね。」
「お願いねー。」
私はゆーちゃんにニコッと笑って、部屋から出た。
……りょーちゃん、どこ行ったんだろう……?
トイレに行くって言ってたけど、あからさまに嘘だしなぁ。
私は辺りを見回す。
……あ、テラスかも……。
直感的に思った私は、ちかくにあったテラスに出る。
りょーちゃん、居た……。
私はテラスの椅子に腰かけているりょーちゃんを見つけた。