青空ライン~君が居た青春~
私は、相づちをうつだけのりょーちゃんに向かって、今思っていること言った。
どれだけ私にとって、still kingを近くで……プロデューサーとして応援できることが幸せか。
それはきっと計り知れないんだろうな……。
「……ありがとな、"プロデューサー"。」
「……!!……こちらこそ、ありがとう。」
私はりょーちゃんに、"プロデューサー"と呼ばれたとき。
普通に"波瑠"って呼ばれるとき以上に嬉しかったんだ……。
still kingのプロデューサーとして過ごすために、心に決めたこと。
それは、"still kingの為だけに動く"。
それだけが私ができることだと。
「とりあえず、戻るか……。」
「うん。」
りょーちゃんは私の手をぎゅっと握って、椅子から立つ。
私も同じようにぎゅっと手を握って、still kingの皆がいる部屋へと戻った。
その後、ゆーちゃんと彼方くんから手を繋いでいることで冷やかされるのは、言うまでもない。