青空ライン~君が居た青春~

そう、私は心の底から思った……が、同じプロデュース科だし、いつか言わなければならない日は来る……と思った私は言った。


「私がプロデュースしているユニットは、"still king"ですよ♪」


still kingの部分を、嫌味たっぷりに協調して。
……でも、ほんとはこんなことはしたくはない。
だって、still kingとstar - meicarを比べていることになってしまうから。
でも、彼女は負けず嫌いの性格をしていることはわかった私は、彼女にプロデューサーとしてちゃんとやってもらうために言った。

こんなの、言い訳にしかならないかもしれないけど。

予想通り、藤宮さんは私を睨んだ。
……藤宮さんが睨んでくることくらい、想定内なんだから。


「今日は始業式やったらおわりだからなー。……お、もう始業式が終わったみたいだ。」


直山先生は私と藤宮さんとの間に邪険漂う空気を断ち切るように言葉を発する。
ナイスタイミングですな……。

アイドル科は、ホームルームのときに始業式をやるのが普通。
今日はこれで終わりなのか、と思うと今日学校に来る意味がないんじゃないのかって思ってしまうほど。



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