青空ライン~君が居た青春~
「まぁ、それを決めるのはオーディションだからな。実績なんて関係ない。その時にどれだけ観客を笑顔にさせられるか……どれだけ自分達が輝くかが、決めてだ。」
観客を笑顔にさせられるか……。
自分達が輝くか……。
「別にダンスが下手でも、歌が下手でも、観客を喜ばすことができればいい。ステージの上で、どのユニットが一番輝くのか。それは弱小ユニットでもできることだ。」
直山先生はそう言って、窓の外を見る。
ダンスが下手でも、歌が下手でも……キラキラしてればいいってこと……?
「このイベントは……代々昔から行ってきたイベントだ。このイベントのお陰で人気になったユニットはいっぱいいる。この企画を通して、学院はなにを求めているのか。それは、ユニットとしてどれだけ青春を謳歌しているか。ユニットとしてどれだけ仲間と頑張ってきたか……だ。」
この学院が求めているのは……ユニットとしてのチームワークってこと……?!
僕はなんとなく、直山先生が言いたいことがわかった気がした。