青空ライン~君が居た青春~
舞台上で皆はお客さんが居ないにも関わらず、ずっと絶えない笑顔で楽しそうに笑っていた。
……いや、違うか、皆は……still kingとして踊っていることを楽しんでるんだなぁ。
私は……そんなユニットの、still kingの……一員なんだ……!
それだけで、私の心は満たされていた。
「still king、頑張れー!!」
いつの間にか、私はそう叫んでいて。
私は自分のしたことにようやく気づいて、恥ずかしくなる。
……今、練習中なのに……。
でも、皆は私の方をみて、一瞬、え?みたいな顔をしていたけれど、すぐに微笑んでくれた。
still king……大好き……。
私の体は寒くても、心はすごく暖かかったんだ……。
けれど。
そんな私は、今、star - meicarがどういう状態で、どういう心境で明日を迎えようとしているかなんて……知るよしもなかったんだ……。