青空ライン~君が居た青春~
「次ー、エントリーナンバー50番。star - meicar。」
直山先生の言葉を聞いて、私はドキッとする。
……次……star - meicar……。
私がプロデューサーを降りて、藤宮さんが新しいプロデューサーになって……初めての本番なんだよね……。
皆はどれだけ成長したんだろう?
藤宮さんとどれだけ絆を深めたんだろう?
前よりどれくらい輝いているんだろう?
きっとプロデューサー降りてすぐの私だったら、藤宮さんに嫉妬にちかい気持ちになっていたんだろうな。
でも、私はstill kingのおかげで吹っ切れた気がするから。
どんなに藤宮さんのおかげで成長しているstar - meicarを見たって、心から良かったって思える気がする。
たとえ私がstar - meicarのプロデューサーとしてやって来たことを、全否定されたって……。
ううん、というか私は皆に見せてほしいんだ……こんなに成長したってところを。
私は持っていたシャープペンシルを思わずぎゅっと握りしめる。