青空ライン~君が居た青春~

しばらくすると、star - meicarの皆は、ステージ裏から出てきた。

……?
私は皆の表情がおかしいことに気づく。
いつもならすっごく笑顔でステージに乗るのに。
初めてのX'masイベントのオーディションだから緊張してる……?
にしてもこの表現はなにかがおかしい。

疲れきっているような、ダルそうな、辛そうな、そんな表情をしている。
私……こんな表情、みたことない……。

疲れている皆や、少しダルそうな皆や、辛そうな皆は、みてたけれど……その表情だとしても、皆の目は輝いていたのに。
今の皆の目は……輝いていない……?!

なんで……。

そんな気持ちとは裏腹に、曲は鳴り始める。
あんなにきらきらしていたダンスも、笑顔も、歌声も、チームワークも……。
私にはすべてが輝きを失っているように見えた。

私が一番ショックを受けたのは、技術面ではなかった。
なんで……こんなに息があってないの……?!

私が見ていたときのstar - meicarは、息が合わなかったことは一度もなかったのだ。

揃ったジャンプなどの振り付けは、star - meicarが一番すごいとまで言われていたあのstar - meicarがなんで……。




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