青空ライン~君が居た青春~
*Ⅰ*菜津お姉ちゃん
***
バタバタバタバタ……
午後8時。
私、神里波瑠は、現在事務所の廊下を走り回っております。
「……衣装倉庫ってどこよ……。」
私は今日の打ち合わせで使う衣装を探していた。
この事務所、やけに広くてどこにあるかわかんないんだよねー……。
そして地図は置いてないし。
こんだけ広いんだったら置いとけよ!って思うけどそんな暇はない。
うーん、こっちにいってみよう。
そして私は、15分かけて衣装倉庫Ⅳについた。
やっと見つけたぁぁぁぁーーー!!
あ、なんか明かりついてる……。
誰かいるんだろうか?
「失礼します……。」
とりあえず、誰かいるんだったらいっておいた方がいいよね。
「あ、ごめんなさい、なに取りにき………」
扉を開けると、私の知っている人……菜津お姉ちゃんがいた。
「え……なんで……。」