青空ライン~君が居た青春~


「カランコエはさ、"貴女を守ります"の他に、"貴女との小さな想い出を作る"とか、"貴女に幸福を告げる"って言う意味があるんだってさ。」


"貴女を守ります"

"貴女との小さな想い出を作る"

"貴女に幸福を告げる"

……すべて、素敵な花言葉だ……。


「だから……カランコエは、俺達が今一番、波瑠に伝えたかった言葉が、すべてつまってる花なんだ。」


「……ありがとう……。」


私は、そう思ってくれている、私を大切にしてくれる、still kingになにができるのかわからないけれど。

いつかは返したいな……このお礼を……。


「ほんとはさ、クリスマスは……波瑠と二人で過ごしたかったんだけど。仕事だし忙しくて二人の時間もないからさ、今渡す。」


と言ってりょーちゃんは、ジャケットのポケットからなにかを取り出した。

四角で、小さな箱。




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