青空ライン~君が居た青春~


「まだ高校生だし……超高いものはあげられないけど。いつか渡すから、今はこれで我慢してくれよなー……。」


と言って、照れながら私に箱を渡す。
これって……まさか……。
 
私はその箱を開けると、そこには小さく光った、シンプルで可愛い指輪が入っていた。


「う、そ……ほんとにもらっていいの……?」


「ん。ちなみにこれ、ペアだから。」


と言ってりょーちゃんは自分の指をみせてきた。
右手の薬指にはまった指輪が、きらきらと輝いている。


「大人になったらさ、もっと高いやつあげるし……、その時につけるとき、左手の薬指だから。」


と言ってりょーちゃんは顔を赤くさせた。
……それって……!
意味がわかってしまった私も、りょーちゃんと同じように顔が赤くなった。




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