青空ライン~君が居た青春~
「どうするもなにも……芸能界ではよくあることよ。困ったわねぇ……こんな風に世間は観ていたなんて……。」
「そうですよね……。」
そうだ……確かに芸能人の悪口なんて、毎日毎日、書き込まれている。
こんなのでへこたれていたら、芸能界では生きていけないとお父さんが、小さい頃教えてくれたっけ……。
「もうすぐバレンタインライブに春風コンサートもある……、こんなことで止まっていたら、ダメに決まってるわ……。」
「はい……。」
社長は心配そうに、そのスレッドを見る。
社長はきっと、わかっているんだ……X'masイベントのオーディションの時、star - meicarの皆がおかしかったこと。
……皆に聞いて、どうにかしてあげたい……けど、そんなこと、できるわけがない……。
バレンタインライブまであと20日。
恋する乙女のための、ハッピーイベントとも言えるバレンタインデーは、刻一刻と迫っていた。