青空ライン~君が居た青春~
「うん、よろしくね。」
その言葉にはもう、浩輝くんと藤宮さんの名前はなかった。
……これからほんとにどうなっちゃうんだろう。
そればかり脳裏に浮かぶ。
もうどうにでもなれと思っている自分と、この状況をなんとかしなきゃいけないと思っている自分が、自分のなかで矛盾する。
波瑠ちゃんは、X'masイベントのオーディションの時、僕達のことをどう思ったんだろうか。
きっと波瑠ちゃんは、今どう思っていたとしても、僕達のステージは、悪い意味でびっくりしたんじゃないかな。
波瑠ちゃんには、ほんとに申し訳ない……。
それでもきっと、波瑠ちゃんはバレンタインイベントは、ファンの皆が絶対喜んでくれるような企画をするんだろう。
決めたことには、真っ直ぐな子だから……。
そうやって自分は、ぼーっとして一日を過ごしていた。
こんな毎日、楽しくなさすぎて、つまんないな……。
あの頃に、戻りたいよ……。