青空ライン~君が居た青春~
そうして放課後になった。
いつもの場所に、僕達は集まる。
……
「え、えーっと……藤宮さん、バレンタインイベントのファンサービスはどうする?」
いつも集まったのはいいけれど、誰も口を開こうとはしないから、僕が集まろうと言ったんだし、自分が話を進めよう……と思った。
「……皆が決めた方がいいんじゃない。私は別に、ファンサービスなんてしないならしなくていいし。まず、このイベントは強制じゃないし。」
そう言って、すごく冷たい目で冷めたことを言う藤宮さん。
ファンサービスはしなくていい、なんて……。
「このイベントは、別にステージに立つわけじゃない。……だから、こんな無能なプロデューサーなんて要らないでしょ?」
"要らないでしょ?"、を強く強調するように言った藤宮さん。
「そんなこと……。」