青空ライン~君が居た青春~
「クッキーだよ、クッキー。」
「「「クッキー?」」」
「男四人で作れるお菓子……なんて限られてるでしょ?だからここは普通に、クッキー♪」
「まぁそうだな。」
「クッキーならまだ作れそうだよね!」
「なんでもいいけど、早くやらなきゃ日はないぞー。」
僕達には久しぶりの笑い声が響いた。
……懐かしくて、くすぐったい感じ。
やっぱり、四人で居るのが落ち着くんだなあ。
僕は今更なことに気づく。
当たり前なことが、なによりも幸せなことなんだと。
皆といられる時間が、奇跡で、幸せだと。
でも、奇跡は起こるから、奇跡なんだと。
そんな僕達に、ある悲劇がひっそりとちかづいているなんて、誰も知らなかったんだ。