青空ライン~君が居た青春~
「まぁー、話はあとでしましょ!どの衣装を持っていけばいいの?」
「あ、えっとねー、これとこれとこれと……これとこれ!」
私が指した衣装は全部、試作品の衣装。
ユニット用の衣装なの。
候補は全部でざっと30着はあるかな?
「いっぱいあるわねー、結構時間が経っちゃったし、走りましょうか。」
「うん!」
私は菜津お姉ちゃんと長い廊下を走った。
「波瑠!!!」
「なにー?」
菜津お姉ちゃんが前を向きながら私に声をかける。
「私と会わない間、色々あったのは聞いた。」
え……。
お姉ちゃんのところまで入ってたの?
「でも、頑張ったね。波瑠、すっごく成長した。」
「お姉ちゃんっ……。」
私は泣いてしまった。
お姉ちゃんはどんなに遠くにいても見ててくれる……。
最高のお姉ちゃん。